マストドン読書部

予はマストドンの王である。

これはFediverse Advent Calendar 2020の10日目の記事である。

 

マストドンの王たる予は今年マストドン読書部というものを立ち上げた。

そのきっかけとなったのは2019年の夏あたりだったんじゃないかと思う。

マストドンはコミュニティがこじんまりとしているおかげかオフ会が盛んで、比較的穏やかな雰囲気である。そんなマストドンオフ会がその日も開かれており、予も参加していた。

オフ会、と言うよりいつものメンツでちょっと遊ばないかと言うようなものだったのだが、一通り終わって飯を食いながらの会話に花が咲いた。

 2019年といえば十二国記の久々の新作が出るということで盛り上がった年でもある。

このときはまだ発売前だが、それに向けての期待というのは大きく高まっていた。

マストドンの王たる予も十二国記は読んでおり、どころか新作に向けて以前の作品をすべて読み直していたほどである。

もともと話し好きの面々で、酒も入り十二国記について語りあい大いに盛り上がった。

やれ、あの話はこれこれこうで~

やれ、あの作者の特徴としてこれこれこうで~

実に楽しい時間だった。

 

他の参加者や、読者のみながどうなのかはわからぬが、社会人となるとなかなか趣味の合う話をする機会というのは貴重になる。

とくにおっさんばかりの職場(2020年12月現在有給消化中。退職。)の予としてはこれはできない。おっさんたちの話題といえば野球と相場が決まっておる。

 

とまあ、そんな楽しいことが1年くらい前にあったね、とマストドンでトゥートしたところ、いっそそれ部活みたいにして立ち上げてオンライン上でやったらどうだという話になった。

はてさて、これは人が集まるのか、継続できるのかとやや戸惑ったが、マストドン内では部活と称した集まりがいくつかある。予もやるだけやってみるかと参加者を募ってみた。

 

これが意外なほど反響が大きかった。

マストドン内には読書家が多かったようで、その感想を言い合う場というのは実は需要があったようなのである。

 

もちろん課題も多い。

課題図書をどうするか、開催までの期間をどうするか、時間をどうするか、なるべく多くの参加者が来やすいようにしているつもりではあるが、集まりの悪いときもある。

 そんなときは少人数でひっそりと、あるいは人が来るまで予が一人待ち続けたこともあった。

しかしながら、そういった平凡な悩みもありながらもマストドン読書部は順調に開催されている。

和文学もあれば、漫画やラノベを課題図書にしたこともあった。

間口は広くとって誰かしら参加できるようにしている。

 

この機会にマストドンのつながりを利用して、ちょっと読書の楽しみを見つけてみるのはどうだろうか。